[kz] 何事も姿勢が大事

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こんにちは、@kazscapeです。

本日の書籍。「どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力」をご紹介。

著者

著者である伊藤嘉明 (いとう ・よしあき)さんは、現在、ハイアールアジア株式会社代表取締役社長兼CEOという肩書きのお方。ただし、ハイアールアジアにいらっしゃる以前は、生まれ故郷であるタイのオートテクニックタイランドでサーブ自動車の総輸入元としてビジネスマンをスタートし、渡米して、サンダーバード国際経営大学院ビジネススクールにてMBAを取得 。日本アーンスト・アンド ・ヤング・コンサルティングを経て 、2 0 0 0年には日本コカ・コーラ入社 。広報渉外本部 、初代環境経営部長に就任 、前例のない環境経営に取り組み、2 0 0 4年にはデルに転職。 公共営業本部長兼米国本社コーポレートディレクターとして複数の大型案件を勝ち取り 、アジア環太平洋地域ベスト・リーダーに選出されたのち、レノボ米国本社のエグゼクティブディレクター・グローバル戦略担当役員 、アディダスジャパンの上席執行役員副社長兼営業統括本部長を経て 、 2 0 0 9年にはソニー ・ピクチャーズエンタテインメント、ホームエンタテインメント部門の日本・北アジア代表をつとめるといった、なんとも異業種だらけの経歴のお方。

そんなお方だからこそ、「どんな業界でも記録的な成果を出す人の仕事力」というタイトルもしっくりときます。

切り出し

強靭な身体や牙を持ち 、生物界の頂点に君臨していた恐竜は 、氷河期という環境に対応することができずに絶滅した 。今 、日本のビジネスパーソンのキャリアにも、これと同じ事が起きようとしている 。

いつ何時、環境が変わってしまい、自分が「よそ者 」、「素人 」になってしまうかわからない時代に生きているのだという切り出しからこの本はスタートします。

そんな時代、どうしたらよいのか?

逆説的ではあるけれども、「よそ者」、「素人」になる可能性があるのであれば、「よそ者」、「素人」になることを恐れないこと。

「この先 、ビジネスパーソンが手に入れるべきは 「 ○ ○業界のプロ 」としての強さではなく 、どんな業界 、どんな時代にも対応できる 、しなやかでしたたかな強さを持つことが重要である」と著者は訴えています。

業界を問わずに成果を出せる人は 、何を考え 、何をしているのか 。そうした人材になるために必要な武器とは何か?キャリアとはどんなモノか?どんな企業でも建て直すビジネスリーダーやプロ経営者は 、何をしているのかについて、著者自身の実体験をもとにまとめられた内容となっています。

印象に残った言葉

業界を問わずに「よそ者」、「素人」が成果を出すための重要な心構えについて、いくつか印象に残ったものがあったのでご紹介しましょう。

業界の知識や常識はそこそこに「否」を歓迎する。

業界の知識や常識を全く勉強をしなくてよいということではないが、それらは最低限のものにとどめ、深いところはその道何十年のプロに任せればよい。そうすることにより、「よそ者」、「素人」が常識に囚われずに新たな発想を生み出すことができる。

そこから生まれてくる発想は、時に「中の人」、「業界のプロ」から「できるはずがない」、「素人だから」といった「否」の意見が噴出するであろうけれど、逆に 、全員から賛同を得られるような意見ならば、その業界の停滞を食い止めることができない人たちと同じ思考回路に陥っていることを疑わなければならない。

そのような抵抗に対しては、よそ者の素朴な5回の「なぜ?」を繰り返せばよい。業界のベテランは意外にその素朴な質問に答えられないものである。

なかなかできるものではありませんが、真意ではありますよね。

3つの武器

業界を問わずに「よそ者」、「素人」が成果を出すための武器は、「マーケティングスキル」、「デザイン」、「コミュニケーションスキル」

この3つの武器ですが以前に読んだ「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」の本の中で、デザイン、エンジニアリング、ビジネスの3つの円の交わりを実現する人材を越境人材として捉えていたのと何か似ている気がしますね。

目の前の仕事に誠心誠意取り組む事

世の中には、自分に合わない仕事も存在する。何度か転職をしていると、はからずも、そうした仕事に就くこともあるだろう。そんなときは改めて自分に合った仕事を探すことが望ましいが、報酬をもらって働いている間は、どんな仕事であっても目の前の仕事に誠心誠意取り組む必要がある。これは職業人としての最低限のルール。

私も転職を6回している身です。その度に本当に誠心誠意目の前の仕事に取り組んでいたかと振り返ると反省しなければならないことが多々あります。

ヘッドハンターに会うことは後ろめたいことではない。

ヘッドハンターに会うことに、何も、後ろめたさを感じる必要はない。ヘッドハンターから声がかかるときは、今の仕事で結果が出ているとき。もしも後ろめたさがあるとすれば、ヘッドハンターに会うことではなく、結果を出せていないことが起因している。

そして、もしもよい転職の話があった場合に「今の担当案件はどうなるのだろう」と考える必要はない。自分が抜けて事業が立ちいかなくなるとしたら、それは会社のビジネスモデルかマネジメントに問題がある。

まだ一度もヘッドハンターからお声がかかったことはありませんが、もしもそのような機会があれば積極的に会って行こう。

リーダーを目指すことは登山と一緒

リーダーを目指すと言うことは1000メートル級の山に登るようなもの。上に行けば行くほど空気が薄くなり、地上と同じことをしてもすぐに疲れてしまう。体力も気力も地上にいるときよりも必要とされ、リーダーにも同じことが言える。

高いところを目指せば目指すほど、一人の戦いになる。だからリーダーは孤独に耐えなければならない。

ただし、「人の気持ちなど考えるな」ということではない。人の気持ちがわからないリーダーにはなるべきではない。

人や組織を動かすリーダーは率先垂範。議論はみんなでするが、責任はリーダーがとるもの。

グローバル時代を生きるリーダーに求められるのは、知識よりも経験よりも、姿勢が大事なのだ。

リーダー経験があるだけに、身につまされますね。自分はそのようにできるでしょうか?そのように向かっているでしょうか?

まとめ

一歩間違えば、この本に書いてあること自体を「そんなことできるはずない」と思ってしまったり、「成功談ばかりを並べて自慢をしたいのか」といった感想になってしまったりしそうですが、著者自身の生々しい実体験といまもなお継続している挑戦かそうはさせずに重みを与えています。

そして、いろいろ語られてはいますが、最後の最後に示されたのは「姿勢」。

何事も真摯に向き合う「姿勢」が大事ということなのでしょう。

日頃の仕事に対する振り返りに、よい処方箋でした。

ではっ!