月別アーカイブ: 2013年12月

VPNとSSHで外出先での勉強環境の構築(ダイナミックDNS編)

自宅のMacでVPNサーバーも起動して、iPhoneからSSHで接続ができるところまできました。
いよいよ最後(?)。ダイナミックDNSの設定です。

プロバイダはJCOMを使用していて、Macをインターネットに接続する際、プロバイダからIPアドレスが割り当てられますが、常に同じIPアドレスが割り当てられるとは限りません。まぁ、朝の出勤時に割り当てられているIPアドレスを控えていけば、その日一日くらいは変化がないかもしれなけれど、いざという時に変わってしまっていては、どこに接続してよいやらわからなくなってしまいます。

それを解消するのが、「ダイナミックDNS」です!

前回の記事では、VPN接続ができることを確認するために、現在割り当てられているIPアドレスを直に設定して接続を確認しましたが、ダイナミックDNSを利用すると、専用のドメイン名が振り出されて、そのドメイン名に、変化するIPアドレスが、定期的にチェックされて紐付けられることになります。

たとえば、このブログの「kazscape.com」みたいなドメイン名が振り出されて、接続するときはkazscape.comに対して接続をすれば、そのドメインに紐付いているIPアドレスは裏で定期的に変化させてくれているようなイメージです。

さて、このダイナミックDNSですが、利用するのは「no-ip」というサービスです。

2013-11-30 20.19 のイメージ

サービスプランには、「Free DNS」と「Enhanced DNS」があります。
「Free DNS」はドメインがひとつ選択できて、ホスト名は3つまで。30日ごとにアカウント利用の確認が入るようです。一方、「Enhanced DNS」の方は、80以上のドメインが選択できて、ホスト名も25個まで。30日ごとの確認もありません。
個人の勉強環境だけのためのものですから、「Free DNS」で充分です。

2013-11-30 20.25 のイメージ

アカウントの作成は簡単で、アカウント名とメールアドレス、パスワードを登録して、使用するドメイン名を決めるだけです。

2013-11-30 20.29 のイメージ

アカウントができたら、次は、Mac側から「今、このIPアドレスを使っていますよ!」を知らせるソフトをインストールします。
no-ip」のサイトから、Mac版のソフトをダウンロードします。ちなみにWindows版もあります。

2013-11-30 20.30 のイメージ

ダウンロードしたら、「Application」フォルダにインストールをして、

2013-11-30 20.32 のイメージ

ソフトを起動。登録したアカウントのメールアドレスとパスワードを入力します。

2013-11-30 20.33 のイメージ

すると、利用登録をしたホスト名が表示されるはずなので、チェックを入れます。

2013-11-30 20.36 のイメージ

そして、IPアドレスのチェック間隔を1時間に1回で設定します。

2013-11-30 20.38 のイメージ

設定が終わると、現在設定されているIPアドレスが表示されて、次回のチェック時間も表示されます。

2013-11-30 20.39 のイメージ

これで、ホスト名さえ覚えておけば、変化するIPアドレスを気にする必要がなくなりました。

さて、これでVPN接続の際に、IPアドレスを直書きするのではなく、ホスト名を設定することでIPアドレスを見つけてくれるようになりましたので、iPhoneの設定を変更します。
前回IPアドレスを書いたVPN接続の設定を、

IMG_3114

ホスト名に書きかえます。(一応、Macと紐付いている情報なので、セキュリティ上、ぼかさせていただきます。。)

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ついでに「説明」の部分もわかりやすいように、「no-ip」と変更しておきました。

さて、ここまで来て、ようやくVPNとSSHで外出先での勉強環境の構築ができたと思いました。

が、新たな難題にぶち当たりました!

それは、スリープモードです。

Macは使っていないと省電力のために、スリープモードに入ります。このスリープモードに入ると、接続ができなくなってしまうんです!! うぅっ。。。 

ということで、次回は、「スリープモード回避編」を書こうと思います。

では。


VPNとSSHで外出先での勉強環境の構築(iPhoneからのSSH接続編)

さて、前回はVPNサーバーの起動までやりましたので、さっそく、iPhoneからVPNサーバが稼働しているMacにSSH接続でアクセスができるかどうかやってみます。

SSHとは、Secure Shellの略で、暗号や認証の技術を使って、リモートでコンピュータと通信をする通信方式です。

まず、Mac側でSSH接続ができるように設定をします。
「システム環境設定」の「共有」の「リモートログイン」にチェックを入れます。
そして、「アクセスを許可」するユーザを、「すべてのユーザ」ではなんか気持ち悪いので、使っているユーザとAdministratorsだけにします。

2013-11-30 21.50 のイメージ

次に、iPhone側の設定に移ります。
iPhoneは3g回線で接続されている状態で、Macに対してVPN接続をしてから、SSH接続をします。

最初にVPN接続の設定をします。

iPhoneの「設定」から「一般」に入り、「VPN」を選択します。
「VPN構成の追加」を選択して、設定をしていきます。

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通信方式はPPTPを選択、説明は任意のものを入力します。サーバには自宅のMacがインターネット通信をする際にプロバイダから割り当てられているIPアドレスを設定しますが、分からない場合は、こちらのサイトを利用すると、調べることができます。

2013-11-30 14.40 のイメージ

アカウントとパスワードは前回の「iVPN」で設定したものを設定します。
これでVPN接続の設定ができたので、実際に接続をしてみます。
設定したVPNが選択されていることを確認して、VPNのスイッチを入れてみます。

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接続されると、画面の右上に「VPN」のマークが表示されます。つながりました!

VPN接続ができたら、いよいよ、SSH接続をします。
SSH接続をするために選定したアプリはこの2つです。

 2013-11-30 14.28 のイメージ
iTerminal」と

2013-11-30 14.28 のイメージ (1)
ServerAuditor

 どちらもSSH接続をするためのアプリです。
VPNの接続ができている状態で、SSHのアプリを起動します。「iTerminal」の方で説明しましょう。

IMG_3101

起動した画面からSSHを選択して、

IMG_3103

Host Name or IP AddressにはMacに割り当てられているIPアドレスを設定します。先ほど調べたプロバイダから割り当てられているIPアドレスではないことに注意してください。
Portは22のままでOK。User NameとPasswordはこれまでに使ったものと一緒のもので設定し、画面下の「Connect」ボタンを押します。
すると、

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つながりました!!
Perlもきちんと動きますし、

IMG_3108

vimも使えます。

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今回接続した「iTerminal」ですが、もう一つ選定をしたアプリの「ServerAuditor」も設定方法に大きな違いはありません。
iTerminal」の良い所は、カーソル移動キーが用意されている点が非常に便利です。

IMG_3109

しかし、残念なことに、横画面表示ができません。。。
その点、もう一つ選定した「ServerAuditor」は横画面表示ができますが、カーソル移動キーがありません。どちらも一長一短です。

IMG_3111

どちらのアプリもiPad版もありますので、大きな画面で使えば、問題ないんですけどね。。

さて、VPNとSSHで接続までは行きましたが、もう一つ、外出先から接続するためにクリアしなければならない問題があります。
それは、プロバイダから割り当てられるIPアドレスは常に一定ではないということ。
家にいれば、今割り当てられているIPアドレスをMacで調べることはできますが、外出先からMacに接続したいのに、Macの中のことを知らなければ接続できないなんて、たまご・にわとりですよね。

これをクリアするために、次回は「ダイナミックDNS編」を書きます。